Génération de roses

第3回 どこのレシピ本にも出ていない、イタリアマンマ直伝の極秘トマトソース

蜂谷雅彦 カマクライフ
蜂谷雅彦 カマクライフ

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なのに、美味しい! なのに簡単! そして失敗しない!
――とタイトルが長めになってしまいましたが、今日は秘伝「カレッティエラ」の作り方をお教えします。

イタリア在住時代、復活祭の休みで友人の実家、シチリアはカターニャへ行った時に教わったレシピです。当時から30年近く経っていますが、同様の作り方が書いてあるレシピを一度も見たことがありません。亜流なのかもしれませんが、誰でも簡単に美味しいトマトソースが作れます。

今日はそのトマトソースをベースに、唐辛子を加えた「カレッティエラ」です。
日本でおなじみの辛いトマトソースは「アラビアータ」ですが、今日はパセリをたっぷり加えた、トスカーナ地方でポピュラーな「カレッティエラ」にしてみます。

▼材料(2〜3人分)
トマト缶        400g
にんにく        2片(10g)
赤唐辛子        適量
オリーブオイル     たっぷり
スパゲッティ      お好きな量
パセリ         たっぷり
塩           適量

1. ホールでもカットでも、お好きな方のトマト缶ひと缶をフライパンに入れて、中火にかけます。

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2.そこにニンニクのみじん切り2片と赤唐辛子(私はたいてい輪切りを使います)適量をぶち込みます。
他のレシピと大きく違うのは、この順番です。普通はフライパンで温めたオリーブオイルにニンニクと赤唐辛子を加えて香りを移す、とありますが、ニンニクを焦がしてしまったり、オリーブオイルを温めすぎて酸化しまったりして、トマトソースの香りがそれに支配され、不味くなることが多々あります。
しかし、このやり方だとその心配は無用です。

蜂谷雅彦 カマクライフ

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3. 大事なポイントはここで十分に水気が飛ぶまで煮込むことです。

4. パスタを茹でます。スパゲティでもペンネでもお好きなものを。

5. パスタはアルデンテ(少し芯が残る程度)に茹で上げます。

6. パスタが茹で上がる頃、火を止め、オリーブオイルをドボドボ惜しみなく入れてください。多いかなと思うくらいがちょうど良いです。

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7. 塩を加え味を調整してください。

8. そこにみじん切りのパセリをたっぷり加えます。イタリアンパセリじゃなくて、普通のパセリで十分です。

9. ソースが出来上がりました。そこに茹でたパスタを投入します。

10. 改めてフライパンに火を点け、弱火でしっかり混ぜ合わせます。パスタにソースが馴染まない時は茹で汁を少し足してください。

これで完成です。

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オリーブオイルはほぼ生の状態で摂ることになるので、体にとても良いと思います。生で食べるオリーブオイルは、ケチらず良いオリーブオイルを用意してください。味が格段に変わります。

良いオリーブオイルの見分け方を聞かれますが、イタリア製の値段の高いものを買えばオッケーです。 スペイン産、ギリシャ産は高くても当たり外れがあるのでご注意を。

今回は辛いソースにしましたが、唐辛子を除くだけで美味しいトマトソースになります。その場合、小さじ半分ほどの砂糖を隠し味に加えてトマトの酸味を抑えても良いでしょう。また、ツナ缶や、しめじやアスパラなど加えてアレンジしても良いかと思います。

イタリア人は辛いソースにパルメザンチーズはかけません。辛さが飛んでしまうからです。食後にカプチーノがご法度のように、これをイタリアでやると冷たい視線を浴びますよ。笑

Author 蜂谷 雅彦(Masahiko Hachiya)
大人のためのコンフォートで上質なファッションを提案するブランド「HACHIYA」デザイナー。グッチ、フェンディ等のMDディレクター、アレキサンダー・マックイーンの日本社長等を歴任し、イタリアで長く暮らす。現在は鎌倉在住。

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