Génération de roses

第9回 コロナ明けの海外旅行新事情 Vol.2

蜂谷雅彦 カマクライフ

スペインに本拠地を置くLCC「ボロテア航空(Volotea Airline)」。比翼のデザインがおしゃれです。

#LCC実は安くなかった!

6月に約1ヶ月間の日程でヨーロッパを回っていました。
訪れた街は、ロンドン、ジュネーブ、フランスの田舎町、シャティヨン・アン・ディオワ、ミラノ、ベルリン、ブタペスト、リスボン、フィレンツェ、パリ、そしてその周辺地域となります。

移動は飛行機、電車、レンタカーです。
飛行機は、コロナ前までの欧州内の移動はLCC(ローコストキャリア/格安航空会社)一択でした。1〜2時間のフライトなら、狭かろうがサービスが悪かろうが、安いに越したことありません。片道1万円以内で飛べる便がたくさんありました。
欧州内の代表的な LCCですと、EasyjetやVuelingなどがあります。日本だとスカイマークとかでしょうか。

検索サイト(私が使ったのはスカイスキャナー)を見てみると、LCCから安い値段が並びます。早朝深夜はさらに安めです。
しかし、希望の時間を選んで予約を進めると、「チェックインラゲージ50ユーロ」「機内持ち込みサイズ指定で20ユーロ」「前方座席指定で10ユーロ」「優先搭乗10ユーロ」「機内食15ユーロ」など全てのサービスが個別に料金設定されていて、必要最小限に止めても雪だるま式に金額が上がるシステムでした。
その金額をメジャーキャリアと比べると実は遜色なかったりということがあり、ロンドン-ジュネーブはスイス航空、ブタペスト-リスボンはKLMを使いました。

1ヶ月の旅行で大きなスーツケース一つと機内持ち込み可のスーツケース、そしてHACHIYAのサックだったので、課金を免れない状況だったことは確かです。
基本的には、手荷物だけなら最初に出てくる金額だと思って予約に進むといいでしょう。

メジャーキャリアはエコノミーでもチェックインラゲージなどは既に料金の中に含まれています。ご自分の状況に合わせてフライトを選べるといいですね。

リスボンは今では珍しい市中空港で、近い距離で市内が一望できます。

大事なことをもう一つ。
チケットは多少高くても、エージェントではなく航空会社発券のオリジナルチケットを買うことをお勧めします。
遅延や欠航、ロストラゲージなど問題が発生した場合、便の振替などのオペレーションが段違いでスムーズに行われます。特にメジャーキャリアなら、登録してあるメアドに即時でカスタマーサービスから連絡を受けることができます。

それがエージェント(エアトリやExpedia, Kiwi …)経由だと、後手に回り適切なサービスを受けれない事があります。

エージェント経由だとオペレーションの煩わしさから、泣き寝入りになるパターンが多いですね。

実は今回、ブタペストからの出発が2時間遅れたため、アムステルダムからの乗り継ぎができず一泊することになりました。
KLMからはホテル代とホテルまでのタクシー代、20ユーロまでの食事代が補償されました。

参考になりましたでしょうか?

次回はさらなる旅の裏技をご紹介できたらと思います。

お楽しみに。

2005年に開業したマドリードの第4ターミナルは、イギリス人の建築家、リチャード・ロジャースの設計。波打つようなデザインの屋根と、そこから木漏れ日のように優しく差し込む自然光、カラフルな支柱が、利用者にインパクトを与えます。

Author 蜂谷 雅彦(Masahiko Hachiya)
大人のためのコンフォート、ジェンダレス、エイジレスな服を提案する「HACHIYA」デザイナー。
アパレル駐在員として長くイタリアに在住し、帰国後はグッチをはじめとするハイブランドのマーチャンダイジングを手がける。
現在は、デザイナー、ライフスタイルコンサルタントとして活躍しつつ、海を望む鎌倉の家から、サバーバンライフを発信中。

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