新宿・花園神社
11月22日は二の酉。
家族三人で、恒例の花園神社の酉の市へ。
熊手代わりの豪華絢爛、てんこ盛りな飾り物。
デザインも昔とは大きく変わって、何だかアニメチック?
協議のうえ、大きさも程々のものに決定。
ご祝儀を渡すと、飾り物を慌てて追加してくれるのがおかしい…(^_^)
半被を着たおニイさん達の掛け声と、景気のよい拍子木。
商売繁盛、家内安全を願って、それ〜〜!
「パン、パン、パン!パパパン、パン!パン!パパパン!」
手打ち式終了〜!「ありがとうございまーす!良いお年を!」
…これで、年末行事もおしまい。
酉の市が、終われば、新しい年はすぐそこに来ている。
早すぎる〜と言ったって、待ってはくれない。
お寿司をつまみながら(これも恒例)
「去年の今頃はね、まさか、こう言う展開の年になるとは思ってもみなかった」
と、あらためて振り返ってみたり…。
商売繁盛は別として、とりあえずは家内安全だった
今年も、つつがなく暮れて行く。
祭日の前だからなのか、沿道も境内もスシズメ状態で
お詣りするのも、ひと苦労。
ここに初めて来たらしい、お隣の若者が
「新宿のド真ん中に、こんな神社があったなんて」だって。
へぇ〜、花園神社を知らない、今どきの若者たち。
花園神社→紅テント→状況劇場→唐 十郎
私たち世代の常識問題だった。
寺山修二の「天井桟敷」しかりね。
とんでもなく、妖しくて、美しい世界に
憧れながらも、怖くて近寄れなかった。
1970年代初め〜半ば過ぎ、新宿のこの界隈は
才能に溢れ過ぎている若いひとたちの熱気で
気分が悪くなるほど、街全体が沸騰していた。
新宿2丁目のはずれにあるBarに
(注・ゲイバーではない)
年代物のジュークボックスがあって
「時の、過ぎゆくままに〜♪ この身をまかせ〜」
「青春〜の、後ろ姿を〜ひとは皆忘れてしまう〜♩」
この2曲だけが、繰り返し、繰り返し流れていた。
もしかして…自分が何度もコインを入れたのかもしれない。
あの頃の自分に戻りたいとは、全く思わないけれど
持てあますほどの時間を、ただ浪費していた贅沢な時代が懐かしい。
そんな感傷ひたる暇もなく、いつものように年が暮れて行く。
(そうです!早く仕事を片ずけないと)