シナリオ本が面白い!
先ずは、これ…向田邦子シナリオ集
皆さま、おはようございます。
いよいよ本格的な夏になりました!
夏バテしないように、免疫力をUPして←心身の栄養と運動だよね
「コロナ禍下の猛暑」を乗り切りましょう。
今まで、全く興味なかった日本のドラマを
観る様になったからかな?
筋立て、ストーリーよりも
「せりふ」が凄ーく気になる様になって
素人の私が、エラそーだけど
脚本のツメが甘いドラマは、何故か途中で飽きちゃう…
TOP画像の「向田邦子シナリオ集」に収録された
「隣の女 現代西鶴物語」を読んでみた。
2006年に放映のドラマは傑作と大評判だったみたいだけど
私はあんまり覚えていない。覚えてました?
桃井かおり、浅丘ルリ子、根津甚八…って、まぁ、豪華なキャスティング
だけど…谷川岳に行く途中の駅が
キーワード…で、あっ、思い出しました!
このドラマのシナリオ「隣の女」は凄い!
これは、本当に面白くて引き込まれます。
向田さんの台本って、こんなに内容の濃いホンだったのか⁈
「巧い!さすが!」としか言いようがありません。
小説が先だったらしいけれど、
小説をシナリオの後から読んでみたら、なんだか味が薄かった。
向田さんは小説家と言うより偉大な脚本家なんだなと
原作をもとに丁寧に肉付けされた、凄ーく濃い脚本です。
細かい絵コンテを見せられているみたいな感じ?
西鶴の心中ものを下敷きにした話だけど
原作よりもずっと練れていて、スピード感があって、ドキドキで
濃密なドラマを一気に1本鑑賞したような心地よい疲れ…
あの傑作ドラマ「阿修羅のごとく」のシナリオ本も有るので、読んでみたい。
昭和の人間ドラマ…TVドラマの黄金期でしたね。
名人中の名人である脚本家向田邦子さん
令和の今では、少々味が濃くて、おいしいけれど、若干胃もたれ
こってりした「すき焼き」を食べた感じもします。
「まめ夫」シナリオ本@坂元裕二…絶賛発売中!
ト書きの部分を全てナレーションってのが
面白かったし、シナリオを読むとアドリブが多いのが分かる。
向田さんの一部の隙もない、
きっちりと練られた完成度の高いホンと比べて
いい意味でざっくりと遊びのある台本が令和のドラマっぽい。
大きな起承転結もないし…作り込まない俳優の演技もそんな感じ。
時々、グサっと心に刺さると言うか
「あー、そうだよね」って、ちょっと残るセリフもあって
シナリオ本を見ながら、ドラマを見返すと面白いです。
すき焼きの濃さはないけど、
甘すぎない、軽やかなシナモンロールのおいしさ?
しかし、バラバラ食べカスをこぼさないで食べるって難しい。
気をつけないと運が逃げて行くらしいから…
人間ドラマも、時代と共に移り変わって行くのが面白い